花をかたどったフィナンシェが、日常に溶け込むタイプの宝石のようだと思えたこと。誰が触ったかわからないトングで取る無防備なサラダバーが恋しいこと。季節にゆるされたわたしたちが堂々とひかりの下で肯定を交わしあう夏まで、あとどれくらいの陽射しが…
日記を書こうと決めたのは、今日の昼下がり、こないだの最悪な休日に買っておいたちょっといいドリップコーヒーを入れようとしたらカップのふちに引っかけるツメがぼろっと取れてしまい、注いだお湯がコーヒーの粉で満たされていくのをぼうっと眺めていると…
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